以前、「面接は、質問力で差をつけよう!」の回で、積極的に質問することで意欲的な姿勢を示そう! とお伝えしました。しかし、だからと言ってやみくもに何でも質問すればいいというわけではありません。
ホームページですぐに調べられるようなわかりきった質問や、逆に「御社の離職率は?」というようなつっこんだ質問はマイナスイメージを与えます。言葉を選んだり、質問を変えたりしながら、上手に質問しましょう。
例えば、
○「初任給は○○円と伺っていますが、○年後の年収はどれくらいになりますか?」
「数年後のビジョンを描くために年収を知りたい」というのが本音でしょうが、あまり露骨に聞くと嫌がられてしまいます。こういう質問は、まず聞くタイミングが何より大切。企業側から待遇や給与の説明があった後に、サラッと確認すると良いでしょう。
ちなみに、もし聞くのであればこのように言い換えてみては?
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「御社での入社3年目のモデル年収を教えていただくことは可能ですか?」
○「習い事をしているのですが、定時に帰れますか?」
面接時にこのような質問をしてしまっては、仕事より習い事を優先している印象に。「習い事の片手間に働きにくるのか!」とマイナスイメージを与えてしまいます。こういった部類の質問は極力控えた方がよいでしょう。
ただ、習い事でも、会社の業務面に役立つものであれば好印象に働くこともあります。
↓
「仕事面でのスキルアップに向けてマーケティングセミナーに通っているのですが、御社の雇用形態の中で続けることはできますか?」
この場合、あくまで、「御社の雇用形態の中で」という姿勢が大切。また「続けさせてください」ではなく、「続けることはできますか?」と判断を先方にゆだねることも大きなポイントです。
○「私は理学部化学科出身で御社が現在推し進めている研究に大変興味があります。研究について詳細を教えてください」
非常に意欲的で良いのですが、あくまで面接を担当するのは人事担当者です。開発の詳細について最新情報を把握している可能性は低いでしょうから、かえって面接官を困らせてしまうことになりかねません。また、たとえその情報を知っているからと言って、開発中の内容について面接官がペラペラと話すとは考えられません。
もし聞くのであれば、このように言い換えてみては?
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「私は理学部化学科出身で御社が現在推し進めている研究に大変興味があります。今後、研究を進める上でどのような人材を必要とされていますか?」
上手に質問し、面接官にあなたの存在を印象付けましょう。
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