就職活動の場において、あなたをもっともPRできる場が履歴書の自己PR。履歴書提出後の書類審査はもちろんのこと、面接においても質問される可能性が高い、重要項目です。
しかしながら、自身の魅力を自覚し、それを的確に表現し伝えるというのはなかなか難しいこと。よくある、“熱意ばかりで説得力がない”文章に陥っている人はいませんか? 具体性に欠ける言葉や、漠然とした表現、また理論もなく語る精神論は説得力に欠け、面接官にマイナスイメージを与えてしまいます。
また、本音では「自分は内向的だ」と自覚しつつも、ついつい希望職に合わせて「私は社交的で営業職に向いています」などと書いている人もいるはず。一言に「自己PR」と言っても、なかなか難しいものなのです。
そこで自己PRの上手な書き方について改めて考えてみましょう。
① まずは自己分析から
自身の得意分野、またこれまでの職歴の中で培った経験やスキルを書き出してみましょう。
例えば、
○学生時代、合唱部での活動を通して仲間と共に協力することを学んだ⇒協調性
○前職で任された仕事を最後までやり遂げた⇒責任感
○プロジェクトのリーダーとしてチームを団結させ見事目標を達成した⇒リーダーシップ
○事業の問題点をあぶりだし、改善策を打ち立てた⇒企画力、発想力
○これまで対応が困難とされていたクライアントから理解を得ることができた⇒コミュニケーション能力
など思いつくだけ書き出します。
② 志望する企業が求める人材像を探る
求人情報や会社理念から、企業がどのような人材を求めているのかニーズを探ります。
例えば、
○営業職⇒社交性、積極性
○経理職⇒分析力、思考力
○事務職⇒計算力、丁寧さ、緻密さ
○プロジェクトリーダー⇒責任感、コミュニケーション能力、判断力
③ ①と②を踏まえて、共通項を見つける
あなたのPRポイントのうち、企業が求める人物像にマッチするものを見つけ、簡潔な文章にまとめます。この時、できるだけ体験談や具体的なエピソードを入れると説得力が増します。また、あまり「きれいにまとめよう」と意識しすぎると、借りてきた文章になってしまいますので、極力自分の言葉で伝えるようにしましょう。
完成後は、できるだけ家族や友達に確認してもらうこと! 客観的な視点でチェックすることで、分かりにくい表現を訂正し、“熱意ばかりで説得力がない”文章を改善することができます。
コメント