せっかく意を決し「辞めます！」と退職願いを伝えても、会社側から引き止められるというケースがあります。
その大きな理由としては、
１、 あなたのスキル、将来性を高く評価している。
２、 退職者が多いと、上司、会社側の管理責任を問われる。
３、 繁忙期で人手が足りない。
などがあげられるでしょう。
こうした場合、給与や雇用待遇の改善を提案されると誰しも意志が弱くなってしまうもの。「そこまで譲歩してくれるなら、もう少しここで頑張るか……」と情にほだされてしまう人も多いのでは？　また逆に威圧的な態度で脅されると萎縮し、「もう少し続けてから、再度、機を見計らおう」としり込みしてしまうケースもあるでしょう。
しかし、会社があなたの人生を全て引き受けてくれるわけではありません。自分の人生は自分で切り開くもの。しっかりと自分の人生設計を練り、強い意志を持って次なるステップへと進みましょう。

会社側からの引き止めにおいて、特に気を付けたいのは上記の
３、 繁忙期で人手が足りない。
です。

これは、退職希望の社員を引き止める際、最も多く使われる理由だそう。法律上では「2週間前に言えば退職できる」ことにはなっていますが、かといって忙しくて困っている会社を無理に辞めては……と悩むところ。こうした場合は、しっかりと上司と相談し円満な解決法を見つけましょう。

その際、心得ておかなければいけないのが伝え方です。会社の状況を考えず無理に「とにかく辞めたいんです！」と言っては不義理なイメージを与えてしまいますし、かとって「どうしようか迷っています」と優柔不断な態度をとっては「今後の展望についてさほど考えもせず退職するのか？」との印象を与えかねません。
引き止められた場合は、「すでに内定をもらい、転職先が決まっている」ということをハッキリと告げましょう。こちら側の意思が堅いことを示せば、会社も無理に引き止めることなく、あなたの気持ちを受け止めてくれるでしょう。

さらに、「その代り、引継ぎに関してはきちんと対応させていただきます」と協力的な姿勢を見せることもお忘れなく。自分の言い分を貫くだけでなく、会社側の言い分も受け入れることで、人事担当者に良い印象を持ってもらえます。人事担当者からの理解を得られれば、周囲の同僚らも自ずと理解してくれるはず。退職日まで気持ち良く過ごすことができます。