近年、インターネットの台頭に伴い、企業はどこもホームページで自社の理念や事業内容を発信しています。一昔前であれば現場に行かなければ分からなかったことが、今ではパソコンの前に座ってキーボードを打つだけで楽に知ることができ、まるで現場に行ったように現実味を帯びた情報を得られるのです。良く言えば、「手間を省ける」ようになったということなのかもしれません。
しかし、このように便利になればなるほど、「インターネットの力を借りれば転職活動もスムーズ♪」と、ついつい手抜きしたくなるもの。本来なら事業所に見学に行くべきところをインターネットで調べ、さも現場に行ってきたように面接で話すという、省エネ活動をしている人もいるのでは?
実際にアパレル企業の中には、「店舗見学はされましたか?」と尋ねるところもあり、販売員を目指す転職者たちに感想を求めるところもあります。
しかし、そういった際、インターネットで調べた情報を鵜呑みにして話していると、思いもよらない質問をされた際に無理が生じ、言葉につまってしまうことも。また、時には「情報は更新されず古い情報のままだった!」なんてことも十分に起こり得ます。
履歴書に関しても同様。インターネットで調べた他人の志望動機を書き写したところで、深く突っ込まれればすぐにバレてしまいます。人事担当者は面接のプロですから、あなたの動揺を見落とすほど鈍感ではありません。
インターネットによって検索がスムーズになったり、いままで知り得なかった情報を得られたりすることは素晴らしいことですが、現場ならではの情報があることを忘れてはいけません。逆に言うと、そうした現場ならではの情報を見つけることで他の転職者よりも一歩リードできるわけです。
現場見学の際は、インターネットでは感じ取れない、現場で働く社員の姿や職場の雰囲気をしっかりキャッチしましょう。できることなら積極的に職員に質問したり、交流を図ったりすると、面接での良いアピールポイントになるかもしれません。
インターネットの力に頼ることと、自分の力で行うことの境界線をしっかりと線引きしておきましょう。
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