マーケティングリサーチ事業を営む株式会社クロス・マーケティングが、関東圏・関西圏在住の25歳~34歳の社会人女性を対象に、クラスター分析による「社会人女性のキャリアパスに関する調査」を実施。仕事充実層・プライベート重視層・生活エンジョイ層・無気力現状維持層の比率は、無気力現状維持層29%をトップにすべて20%台。60%以上の女性が結婚・出産後も働き続けたいと考えている反面、女性でも活躍できるが出世はあまり望めないとの考える女性も43%いる。キャリア形成に不足しているものは「保育施設(64%)」「福利厚生(55%)」
引用元:http://www.value-press.com/pressrelease/134463
詳細レポートも読んだけど、仕事充実層と生活エンジョイ層が、仕事に関する資格取得やスキルアップに熱心やっちゅうことやね。ほんで、プライベート重視派と無気力現状維持派は低いと。
年収については、前者二組が高く、後者二組は低いようですね。
仕事やる気ないのんが年収少ないちゅうのは当然っちゃ当然やけど、プライベート重視層より無気力層のがまだましっちゅうのが気に入らんな。
気に入りませんか?
そらそやん。プライベート重視してる人らにはまだ意志があるやん。ほたら、気に入らんことがあれば「それはちゃうんちゃいますか?」て言うやろし、そしたら職場の雰囲気も変わるかもしらん。反対に仕事の邪魔になる可能性もあるけどな。そやけど、出る杭にならへんから言うて、なんの役にも立たへん方がましやっちゅう風潮はどうかな?
言われてみれば、事なかれ主義的な体質な企業は多いかもしれません。
そやねん。日本人ってそういうとこあるよな。大阪人はそうちゃうけどな。
大阪人ならどうするでしょう?
言うべきことはとことん出し合って、ぎゃぁぎゃぁやって、わぁわぁ言うて、ややこしなることもあるけども、最終的にはちょっと成長できればええやんてとこあるよ、大阪人は。とにかく前に進みたいんよ。せっかちやから。
一般的に、日本人は変化に対する恐怖心が強いかもしれません。
そやから女性の社会進出も進まへんねん。
本題に近づいてきましたね。
男女平等っちゅうけどな。男と女をまったく同じに扱えばええっちゅうもんちゃうやん。「平等を望むなら男並みに力仕事せぇ」とか無理言うやつに聞きたいわ。「ほなあんた、子ども産めるん?」て。男と女には明らかに差異がある。それを無視して平等もくそもないわ。
それは、男と女は別の生き物という意味ですか?
ちゃうやん。そういう意識が差別につながるやん。例えば「女は子どもを産むもん」っていう考えは、「妊娠できへん女はあかん」っていう差別につながる。そうやなくて、人それぞれに個性があって、それが一番大事や。そやけど、男女によって個性に偏りがあるっちゅことを忘れたらどもならんでて言うことやね。
ちょっとよくわかりませんが。
短距離走を考えてみぃや。男子のトップと女子のトップが競争したら、そら男子が勝つわ。そやけど、男子のベベと女子のトップが競争したら、女子が勝つんちゃう?男やから~、女やから~では測られへんけど、傾向としては、女子の方が走んの遅い。そういう中で、どうやったらうまいこと仕事を分配できるか考えなあかんねん。
個々を見ねばならないっていうことですね。
それに例えばやで。背筋200キロの人間と80キロの人間がおったとして、50キロの荷物と20キロの荷物があったとするやん?この場合、荷物を分解して35キロの荷物をふたぁつ作ってそれぞれ持つのが公平かな?ここは背筋200が50キロの荷物をさらっと持ったったらええねん。そやけど、背筋200より80のが持久力あるなら、持久走をせなあかんとき、80が頑張ればええやん。その方が効率も上がるやん。
なるほど。虎子さんの言いたいことはなんとなくわかりました。男性が得意な分野では男性がより荷重を背負い、女性が得意な分野では女性が……と職務を分配すべきだというのですね?
ただ、「女性の得意分野は子育てだ!家事だ!だから家にいるべきだ」とか言いだすあほなおっさんも出てくんねんけどな。そやから「女性は出世を望めない」と考える女性が多いんやろな。
この調査結果では、43%の女性がそう考えているようですね。
それに、背筋80では困るっちゅうなら、筋力サポートスーツを配布するっていう手もあるのにな。
筋力サポートスーツを職場環境に置き換えれば、保育施設や育児休暇などの充実ですね。
そそ。言うても背筋80も、それで満足してたらあかんけどな。筋トレすれば体力もアップするはずやねんから、努力もせんと「このままでええねん。ぼちぼちでええねん」ではあかんわ。
資格取得などによるスキルアップも必要だということですね。
そうそう。そやから無気力なヘタレが気に入らんのよ。そんなんがおるから、「筋力サポートスーツ配布しても無駄」「筋力ないやつはひっこんどけ」ちゅう古色蒼然たる思想の男連中に文句言われへんねん。
真の意味での男女平等を実現するには、女性の努力も必要ということでしょうか。この調査によれば、「グローバルに活躍できるようになりたい(32.6%)「社会に大きな影響を与える職につきたい(32.2%)」と、社会を変えられる人間になりたいと考える女性に比べ、「安定的な生活をしたい(79.5%)」「給料を上げたい(76.8%)」と、自分の生活によりフィーチャーしている女性の方が多いようです。女性たちが「社会を変えられるような人間に」と大きな視野を持てるようになったとき、男女平等への大きな一歩が踏み出されるのかもしれません。
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